お部屋の広さ | 5.5帖(内法面積) |
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遮音性能 | 室内 D-50 / 室外 D-65程度 にて設計(開口部除く) |
ご自身のプロフィールと使用楽器を教えてください。
愛知県立芸術大学の准教授としてクラリネットの指導を行い、演奏家としても活動しています。
そのため、自宅のある関東と東海地方を行き来している状況です。
今回、自宅での楽器練習用に防音室を造りました。
部屋にはアップライトピアノも設置しています。
防音室を検討されたきっかけを教えてください。
集合住宅でも、時間と近隣を気にせず楽器の吹ける環境が欲しかったからです。
名古屋在住時は、自宅マンションの一室を簡易防音してもらっていました。
ただ、施工が防音専門の業者ではなかったこともあり、施工後すぐにお隣から苦情が出てしまいました。
施工をやり直す訳にもいかないため、その後は時間帯に配慮しながらの音出しとなり、常に不安と隣り合わせの状況でした。
その後、主人の仕事の関係で関東の賃貸住宅に引越してきました。
楽器練習NGの物件だったため、自宅で練習できないストレスが溜まっていく一方でした。
この時「家を購入するなら、必ず部屋に防音室を造ろう」と本格的に考えるようになりました。
防音工事業者はどのように探されましたか?
インターネットで検索しました。
「クラリネット 防音室」と検索した時に、D.S.Pさんの”防音室インタビュー”が目に留まりました。
偶然にも、それは友人のクラリネット奏者・糸井さんのインタビューでした。
[都響クラリネット奏者・糸井裕美子様の施工例はこちら]
インタビューを読み、さっそく糸井さん本人に連絡を取ってみました。
実際に防音室を見に行き、室内で試奏させてもらったんです。
彼女が防音室で演奏している時に、私が他の部屋から音の漏れを確かめるなど、防音室を検討する上で色々と協力してもらいました。
性能の良さを体感して、すぐに糸井さんにD.S.Pさんを紹介して頂いたんです。
このような経緯があったため、コンタクトを取ったり見積もりをお願いしたのは、実際に防音室を見ることができたD.S.Pさんだけでした。
最終的に当社を選んでいただいた理由を教えてください。
知人の防音室見学がポイントでした。
やはり、糸井さんのクラリネット防音室の見学ですね。
よく知っている、身近な演奏家からの意見が聞けたのが大きなポイントでした。
ネットの情報だけでは防音業者の善し悪しが判断しにくいですし、実際の防音室が本当に使えるものかどうか不透明ですから。
少し話が逸れますが、先日とある楽器店でクラリネット奏者のコハーン・イシュトヴァーンさんにお会いしました。
彼の防音室もD.S.Pさんが同時期に施工されていた事を営業スタッフさんから聞いていたので、お互いにその話で盛り上がりました。
当社スタッフの対応はいかがでしたか。
ホームページから問い合わせをした際の対応が本当に早かったです。引越の直前で急いでいたので、とてもありがたかったです。
防音室プランニングで、特にこだわった点はありますか。
既存クローゼットを潰して部屋を広くしていただきました。
事前説明で、”防音室を造ると部屋が今より狭くなる”と聞いていたので、少しでも広く使えたらと思いまして。そこのスペースにはソファベッドを設置しています。
また、防音室の開口部分には「防音ドア」を選びました。
当初、営業スタッフさんから「インナーサッシ」もご提案いただいていました。
施工例にも多数掲載されていますし、インナーサッシでのメリットも充分理解できたのですが、使用イメージに合う「防音ドア」を敢えて選ばせていただきました。
工期は予定どおりに進みましたか?
事前にご提出いただいた工程表どおり、最後の引き渡しまで滞りなかったです。
自宅に住みながらの工事でしたが、全く問題ありませんでした。
工事の時間帯に家族が在宅していることが多かったので、
現場監督さんや職人さんに逆に気を遣っていただいたのではないかと思うほどです。
出来上がった防音室をご覧になった際の感想をお聞かせ下さい。
糸井さんの防音室を見学していたので、同じように出来上がったことが何より嬉しかったです!
実は防音室ができた直後に、教え子の音大生が泊まり込みでレッスンに来たことがありました。
試験直前の3日間、この部屋でレッスンと練習を重ねられた成果のおかげで、無事に試験をパスすることができたようです。
「私もいつか必ず防音室を造ります!」と言っていました(笑)
竣工から1年ほど経ちました。
実際にお部屋を使ってみて遮音性能や音響はいかがですか。
防音室の中に居ると室外の音が全く聞こえないので、すごく集中して練習できるんです。
窓越しに玄関の人影は見えますが、譜面に集中していると家族が帰ってきても分からないほどです。
簡易防音室で経験していた息苦しくなるような
「閉そく感」や「音の籠り」を危惧していましたが、
全くの杞憂でした。
普通の部屋と変わらない居心地、そして気持ちの良い音響にとても満足しています。
リビングに設置していたアップライトピアノを最近移設したので、音響調整パネルの位置や角度を再調整している最中です。
見積もりの際に頂いた『イメージCG』のようにしてみるのも良いかも知れないですね。
音響を後からカスタマイズできるというのもメリットですよね。
防音室を造る前と後で音を出す時間帯や環境は変わりましたか。
近隣からの苦情がないことで得られる安心感、これは何物にも代えがたいメリットです。
夜9時から12時ごろまでがメインの練習時間です。
子供が幼稚園に行っている間や、寝静まってからの練習もできるようになりました。
日中忙しかったり、時間がない時でも、空いた時間にいつでも練習できるので快適です!
防音室を検討されている方に向けて、アドバイスがあればお願いします。
簡易的な防音と今回D.S.Pさんに施工していただいた防音室は全く異なるということ。
防音は専門の業者に依頼されることをお薦めします。
加えて、依頼業者のレスポンスの早さも大きな判断材料になると思います。
また、検討されている防音業者の施工した実際の防音室を見学、試奏されること。
私の場合、偶然にも知人の防音室でそれを経験できたことが何よりも大きかったです。
原田様、本日は有難うございました。
ますますのご活躍をお祈り申し上げます。