音楽(オーディオルーム)や映像(ホームシアター)を楽しみたい方。
外部からの音はもちろんのこと、室内で発せられる機械音の対策や、
音を楽しむための音響調整・残響音・吸音を考慮した設計施工が重要です。
インテリアコーディネートも楽しくなる、快適な空間を提供いたします。
オーディオ・ホームシアター 防音室施工例
防音工事と施工概要
オーディオルームやホームシアタールーム(防音室)は具体的にどのように造るのでしょう。
●ボックスインボックス構法
二重サッシという言葉は良く耳にしますが、同じ原理の応用で、箱の中に箱を造ります。
これを、ボックスインボックス構法といいます。
二重サッシもガラスとガラスの間には隙間がありますが、同じようにオーディオルームやホームシアタールームの防音や防音室、防音工事にも壁と壁の間に隙間(空気層)を設けます。
この構法は、コンサートホール・劇場などの公共建築でも採用されている構法で弊社では標準の仕様として施工しています。
●防振
新しく造られる床・天井から振動が伝わらないように、床・天井には防振材(ゴムなど)を使います。
例えばウーファーから再生される音域は、低周波振動となって再現されるため、この振動音は床や物体内を伝わり、隣室に放射されてしまいます。
オーディオルーム・シアタールームで重要なことは、室内で出す音が隣接する部屋やご近隣の方に対して迷惑にならない様にすることです。
遮音性能について
部屋の遮音性能は「D 値」で評価します。
オーディオルーム・シアタールームの場合、D-45~ D-50 程度を目標値として防音室の設計を行います。
隣室や隣戸の使用条件によって必要な遮音性能は変わりますが、特にマンションなど集合住宅においては、わずかな音でも苦情になることが多々ありますので騒音対策として考慮しなくてはなりません。
防音工事の設計をする上で、そのための防音対策をしっかりととる必要があるのです。
遮音等級と住宅における生活実感との対応例
遮音等級 | 楽器音 | TV、会話などの一般発生音 |
---|---|---|
D-65 | 通常では聞こえない | 聞こえない |
D-60 | ほとんど聞こえない | 聞こえない |
D-55 | かすかに聞こえる | 通常では聞こえない |
D-50 | 小さく聞こえる | ほとんど聞こえない |
D-45 | かなり聞こえる | かすかに聞こえる |
D-40 | 曲がはっきり分かる | 小さく聞こえる |
D-35 | よく聞こえる | かなり聞こえる |
D-30 | 大変よく聞こえる | 話の内容がわかる |
D-25 | うるさい | はっきり内容がわかる |
D-20 | かなりうるさい | よく聞こえる |
D-15 | 大変うるさい | つつ抜け状態 |
備考 | 音源から1mで90dB前後を想定 | 音源から1mで75dB前後を想定 |
室内騒音と室内音響設計について
オーディオルーム・ホームシアターにとって、室内の環境は大変重要です。スピーカーの位置や素材、設置している家具などによっても音質は変化します。
防音対策がしっかりとされたお部屋で、こだわりのオーディオ機器でシステムを組んでも、室内の音環境が悪ければ快適な空間にはなりません。
まず、よりよい室内の音環境を左右するのは、外部からの騒音や内部の設備騒音です。内部の室内騒音は「NC 値」で評価します。室内騒音は、施工場所の事前調査をして、NC-25~35 を目標に設計施工します。
また、部屋の形状は直方体になることが多いと思いますが、直方体の部屋は、ブーミング(小空間で室の共鳴により低音域の音が強調され、不快な響きを持つ現象)や、フラッターエコー(並行して向かい合った面の間で、音が反射を繰り返しエコーが掛かったように聴こえる現象)といった音響障害が生じやすくなります。
部屋の形状を変形する拡散処理や、内装仕上げを吸音構造にする吸音処理、並行する反射面を設けないようにするといった対策をとる必要があります。
残響音・反響音など音の響きは、バランスが重要です。理想の音場を定め、室内の音環境を調整しましょう。
防音室の仕様一覧
鉄筋コンクリート(RC)、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)
プラン | 遮音性能(室内) | 遮音性能(室外) | 使用目的 | 価格 |
---|---|---|---|---|
ベーシック | D-40 | D-50 | 勉強、書斎部屋 | 250万〜 |
スタンダード | D-45 | D-55 | オーディオルーム | 300万〜 |
ハイクオリティ | D-50 | D-60 | ピアノ、バイオリン、木管楽器 | 350万〜 |
プレミアム | D-55 | D-65 | 電子ドラム、金菅楽器 | 400万〜 |
プロフェッショナル | D-60 | D-65~ | ドラム、スタジオ | 450万〜 |
❉躯体状況によっては変動がございます。
木造、鉄骨造
プラン | 遮音性能(室内) | 遮音性能(室外) | 使用目的 | 価格 |
---|---|---|---|---|
ベーシック(R) | D-40 | D-40 | 勉強、書斎部屋 | 300万円〜 |
スタンダード(R) | D-45 | D-45 | オーディオルーム | 350万円〜 |
ハイクオリティ(R) | D-50 | D-50 | ピアノ、バイオリン、木管楽器 | 400万円〜 |
プレミアム(R) | D-55 | D-55 | 電子ドラム、金菅楽器 | 450万円〜 |
プロフェッショナル(R) | D-60 | D-65~ | ドラム、スタジオ | 550万円〜 |
❉躯体状況によっては変動がございます。
◼️なお、以下の項目はお見積りには含まれておりませんのでご了承ください。
・解体工事
・床レベル調整工事
・窓及び建具
・照明器具
・エアコン
・防災工事(集合住宅の場合)
◼️上図の『使用目的』は22時までの防音室を想定してご近所への配慮した目安となり周辺環境や音源によって異なります。
◼️都内近郊にて、室内6畳程度の大きさに防音室を作った参考価格です。
◼️リフォーム工事の場合、構造上補強工事が必要となり、別途費用が掛かることがございます。
◼️遮音性能は開口部を除きます。
◼️各種設備(換気、空調、電気)・開口部仕様(窓、ドア、換気口)・仕上げの使用により価格は変動致します。
◼️プロフェッショナル仕様は、室内音響にこだわった仕様となりますのでご相談ください。
◼️防音工事をする建物の構造・階・規制などにより防音施工できない場合もあります。
◼️お客様のご要望を含めスタンスによっては弊社よりお断りする場合がございます。
◼️料金は目安ですのでご参考までにご覧下さい。
D.S.Pコーポレーションでは、マンション・一戸建てにおけるピアノ、ドラム等の楽器練習室から趣味のオーディオルーム・ホームシアター、商用・プロ仕様のリハーサルスタジオやレコーディングスタジオ・ライブハウス・ダンススタジオまで、防音や防音室、防音工事に特化した設計施工を行っております。
お気軽にご相談ください。