完成した防音室をご覧になって、率直な感想をお聞かせ下さい。
僕は元々、見てくれより365日24時間ピアノとギターをやりたい放題ガンガン弾ける環境がどうしても欲しかったんです。
本当にそんな環境が出来るのか凄い不安だったんですよ。
なので、杜社長に自社ビルの中にそういう環境を作ることは可能ですか?と直球で伺ったんです。「この環境なら出来る」と自信をもって仰っていただけました。
それが求めている価値の99%で残り1%がデザインというほど、僕の関心があるところはそこでしたので、このクオリティで出来ていることが本当に嬉しかったです。
だからこそ今は朝6時からでも演奏します。
普通6時からなんてピアノもギターもガンガン弾けませんよね(笑)
夜だって深夜1時だろうが2時だろうが演奏し放題です。スタジオミュージシャンの方に来てもらうこともありますが、全く音が外に聞こえないですね。
隣接する空間にはさすがに少しだけ聞こえますが、ビジネスのトークが出来る程度ですし、特に気にならず会議も出来ています。
「何やっても大丈夫です」と言われた時は本当に嬉しかったです。
普通はこういった環境って手に入らないじゃないですか。もう感謝感謝でした!
防音室の用途とご使用楽器を教えてください。
主にピアノとギターです。
防音室の仕上がり状況に満足いただけていますか?
勿論大満足です!
防音室を造るきっかけを教えてください。
20年前くらいマンションに住んでいた時に上の階に住んでいる方に苦情を頂いてしまったことがありました。
それがあまりにも精神的にショックで、ギターを弾くことから遠ざかってしまいました。
ですが、実はそのまた上の階の住人の方も夜中にギターを弾かれていたらしく、そちらがうるさかったようで、僕のせいにしてしまったことを逆に謝りに来られて、少しだけほっとしましたが・・・その住人の方からしたら上の階からも下の階からも聞こえてたまったものではないですよね。
結局自分が楽器を練習することで周りに我慢をさせてしまうことになってしまうんですよね。
それだと社会性が無い人みたいじゃないですか。
なので、オフィスで他の人が帰ったであろう深夜1時頃にやることもあったんですが、それでも注意されてしまったことがあったからやっぱり楽器は難しいな・・・と思って。
その頃から防音室を作りたいという気持ちはありましたね。
簡易防音室を事務所の中に置こうと当初は考えて妻に相談したわけですが、僕以上に音楽への造詣が深い人なので、「小さな部屋で音漏れに気遣いながらやるのではなく、思いっきり音を出して音楽を体で感じないと駄目!」と強く反対されてしまいました。
そして、自社ビルを建てるとなったときに妻が防音室を作ってもいいよと言ってくれたんですよ。
その代わりストリートから丸見えにしてという指示が来たんです。それだと導線や配置が難しくて奥側にならざるを得なかったんです。昼はガラスが反射して見えないですが、夜だと実際ストリートから丸見えなんですよね。
奥様:
以前はピアノに防音ユニットがついていたんです。
それでもボコボコしてしまうし、響いてしまうので、何となくこう鍵盤をなぞってるみたいな・・・
私はクラシックをやっていたのでピアノは撫でるんじゃなくて叩いて響かせろっていうのを叩きこまれていたので、どうしてもそれができる環境を作って欲しかったんですよね。
音楽に遠慮はいらない。しちゃ駄目ですね!
ご主人:
ギターも真剣にストローク出来るようになったのはこの防音室が出来てからですね。
今まではさらっと聞こえないように音を出してましたが、ここに来て何も気にせず演奏出来るようになりました。
他の業者さんは何社検討されましたか?
他社にも相当相談はしました。
某大手会社だと365日24時間演奏出来るような環境は簡易防音室でも注文型でも作るのは難しいとのことでしたね。
実は杜社長に会う前、他社に発注までしていたんです。
他社で施工経験のあるピアニストさんに、防音室の感想を伺って良かったですと仰っていたので、そちらにお願いしようと決めていたのですが、調べていたらあまり良くない情報も出てきてしまっておかしいな・・・と感じたところもありました。
「ユーザーさんの防音室を紹介してくれないか」とお願いしたところ、それは出来ないという回答だったんですよね。自信があるのであればむしろ見せてくれると思いますが、そうはしてもらえず自社のショールームに来てくださいと言う形でした。
ショールームは色々なところに行って見てきたんですけど、そもそも周りがうるさいんですよ。音楽がかかっていたり、他のお客さんが喋っていたりして本当に静かなところじゃないので、どれくらい音が外に漏れているかが確認出来ないんですよね。
それに壁の厚さなど仕様も違うじゃないですか。自分と同じような環境じゃないので、参考にならないのにショールームって言われても困ってしまうんですよ。
24時間365日弾ける環境が欲しいと言っても、まずやたらと作った後に音を測らせてくれと言うんですよ。それではっきりするって言いはるんですが、僕達からするとどうでもいいんですよ。
数値より要は聞こえなければ良いんですから。
それより、音を聞こえなくするということに自信を持って答えて欲しかったですね。
いくら数値が良くても僕が聞こえて周りからも苦情が出たらはっきり言って意味がないですから。
よくいるんですよ。世の中、自分は人に迷惑をかけていないと思っている人が。ミュージシャンで夜弾いていても苦情が来ないと言っている人いますよね。
本当は人間性が出来ていないだけで迷惑で傲慢で私はそういう人が一番嫌いなんです!って杜社長はそう言っていて、僕はそこにすごく共感したんですよね。
ここまで自信を持って言えるのなら逆に見学に行く必要はないなと思ってしまいました(笑)
防音室施工を当社にお任せいただいた理由は?
最終的な評価は不安感に煽られず人に迷惑をかけないで済むという気持ちを持っていただけるか、と言っていただけたその一点です!
それは僕が求めていたことずばりそのものなので。
他社はどれだけ僕がそう言っても数値に拘るばかりでした。
楽しく不安感に煽られず音楽をやれる場所を提供したいんだという杜社長の一言が素晴らしいと思い、信じようと思いました。
奥様:
杜社長がどこでも見に来てくださいって言ってくださったことです。
自信があるからこそ言えることだと思いますしね。
ただ、ちょうどコロナの流行が始まってしまった頃で行くのも来られるのも・・・という時期だったこともあります。
やっぱり何よりも「自信」じゃないですかね。
大きい会社だと決まりがあって融通が利かないですけど、要望に沿ってユーザーの融通を利かせてくれるというのも大きかったですね。
ご契約前に防音室のご見学はされましたか?
上のお話の通り見学はしていないですが、電話で問い合わせをしたときに杜社長から「僕だったら状況に近いところにお連れしてそこで検証していただく。それが一番信頼関係を築くやり方なんだ」と説明がありました。
結果的に仕上がりはお客さんが満足してるかどうかに尽きるじゃないかと。
要するに防音室が出来た後に音が漏れないこと、誰かに迷惑をかけないかどうかが大事なのであってそれ以上のものでもそれ以下のものでもないですよ!Nさん!と言われて、最初はめちゃくちゃ偉そうだな・・・と思ったんですけど(笑)
まともなことを言われてますし、自信があるのでいつでも声をかけてくださいと、数値なんかよりNさん自身が満足出来るかどうか、そこに尽きるんです!と。
そう仰っていただいて杜社長の話をもう少し聞きたくなったんですよね。
サッシタイプの防音室はご存知でしたか?
いいえ、知らなかったです。
防音室といえば金庫の重い扉のようなイメージでした。
当初、ガラスは防音性能が悪くなるからと反対されたんですよね。
どうしても譲れなくてひと悶着ありましたが、二重サッシの中でも更に間をとってるのでかなりの防音効果をとって頂けました。
結果的にこれで音は聞こえないですし、明るさも開放感もありますし、良かったと思います!
開けていてとても気持ち良いです!
音響の面はいかがですか?
満足していますね!
プランニングの際こだわった点はありますか?
床の色は、妻が色々なインテリアの床材のメーカーから必死で探してきて選んだんですけど、昔でいうところのダンスホールみたいなやつがあったんですよね。
ディスコみたいにシャンデリアがあると下に反射してくれるんですよ。そういったようなダンスルームの床材を使用しています。
昔の六本木のクラブやディスコみたいな雰囲気を持ってきた感じですね。
壁は最初真っ黒で良いんじゃないかと言っていたんですけど、それだと狭く見えると妻に反対されてしまいまして(笑)
壁も広く開放的に見えるように工夫しました。
照明に関してはスポットライトのみでも明るさは十分だし、部屋が狭くなってしまうかもしれないと一旦は無しになったんですが、後日D.S.Pさんから電話があって、「本当に良いんですか?付けられる用意だけしておきませんか?」と提案がありました。
その通りにしたらやっぱり正解で、ペンダントライトもワンポイントになっています。あって良かったなって思いますね!
それと、お客さんに「靴を脱いでください」というのも嫌ですし、1階2階は土足で入れる形にしてあります。
弊社スタッフの対応はいかがでしたか?
完璧ですね!
現場監督の方がスピーカーや鏡を打ち付けてくださいました。
簡単につけられるものだと思ったら大間違いで全然そんなことなかったですね。
5時間くらいかかる大変な作業になりましたし、お金とってくださいねって言ったのですが、大丈夫ですと遠慮してくださいました。ありがたかったです。
どの口にどのケーブルが出るかなども全部計算してくれていて、仕事ぶりもとても丁寧だなと思いました。
ここは新築だったので、他の業者さんや大工さんもたくさん同時期に来ていたんですけど、D.S.Pの現場監督の方が細かいところに気が付いてくれて他の大工さんにも説明をして頂き、ものすごい助かりましたね。
防音室に関係ない2階の時計までキチンと測って完璧な形で付けてくれました。
コンセントの重要な箇所が二口になってしまったところがありましたが、言ってみたらやり直しして三口に直してくださいました。
そこも直って、アフターフォローにおいても完璧以外有り得ないと思いました。
音を出される時間帯や環境は変わりましたか?
要望通りの、365日24時間音を出せる環境になりました!
防音室のある暮らしはいかがですか?
この環境が出来たってことがものすごくハッピーですね!
いつでも気が向いた時に音を出せる環境ってやっぱり贅沢ですよ!
最後に、YouTubeチャンネル「おたすけレッスンスタジオ」の動画をご紹介します。この防音室に現役で活躍するプロのアーティストをお招きして、カッコよく演奏するコツを紹介しています!
YouTubeチャンネル
おたすけレッスンスタジオでは、他にも楽譜を左から右へ追いかけるのではなく、楽譜無しでも自由自在に楽しめるような、そんな演奏が出来るようになる動画も沢山ご用意していきます!
是非ご覧になってください!
Nさま、本日はありがとうございました!
音響変化でお困りになられたり、音の要望などありましたらいつでもご相談ください。