お部屋の広さ | 3.8畳(内法面積) |
---|---|
遮音性能 | 室内 D-50程度 / 下階・屋外 D-65 にて設計(開口部除く) |
今回のピアノ防音室T様はロングインタビューになっていて、みなさまのご参考になること間違いないです!
『打合せから施工状況、施工後の感想、近隣の方の反応やご意見、音響の話』まで盛りだくさんですのでぜひご覧ください。
防音室の用途と使用楽器
子供たちのピアノ練習用の防音室で、ピアノはグランドピアノ『C3』になります。
お子様がピアノをはじめられた時期
息子は小学2年生の終わりからはじめて、今年3月で2年になります。
下の娘は幼稚園の年中からはじめて、もうすぐ1年です。
ピアノ防音室を造るきっかけ
当初は電子ピアノを使って家での練習をしていました。
息子が教室に通い出して1年位でしょうか。
ピアノの先生から「そろそろ本物のピアノで練習したらどうかしら?」と提案があったんです。
息子も二つ返事で「グランドピアノが欲しい!」となりまして
ほうっておくと5時間でも6時間でも弾いている事がありましたし、本人の心の支えになればという想いもあったので、グランドピアノを購入する事にしました。
同じタイミングでリビング横の『和室6畳』を防音室へリフォームする事を計画しました。
集合住宅に住んでいますので、音を出す事で上下左右の住戸に対してご迷惑になってはいけないと思ったものですから。
ピアノ防音工事の見積もり
インターネットで3社に見積り依頼をしました。
そのうち2社は、特に何も聞かれずに概算だけがメールで送られてきました。
その後も具体的な話はなくフェードアウトしていった感じです。
概算だけメールで送られてきて先方からのアクションが無いと、やはり親身になって対応していただけていないなという印象になってしまいますよね。
D.S.Pさんだけは、問い合わせをしたらすぐに電話がかかってきて、見積りにあたっての現地調査も即日来てくださいました。
当社スタッフの対応の評価
現地調査では防音工事のメリットだけでなくデメリットも含めてきっちりとご説明くださって、セールスだけで防音工事をしている会社ではないんだなと感じました。
スタッフの方からこのように言われました。
使っていく人が納得できるものを造らないと意味がありませんよ。
まずは何でも相談してみてくださいね!
実際お見積りの際だけでなく、工事中でも「あれがしたい」「これがしたい」と私たちのわがままばかりを言わせてもらいました。
急な対応でもしてもらえるのがウソのようで信じられなかったくらいです。
防音室壁面のブラケットライト(写真下)も工事終盤に急遽取り付けていただいたんですよ。
サッシ(引き戸)タイプのピアノ防音室について
D.S.Pさんのホームページの施工事例を見て初めて知りました。
以前に音楽スタジオを借りて練習させた事があったのですが、いわゆる鋼製防音ドアですと、重たすぎて子供たちが開け閉めできませんでした。
また、通常の防音ドアを採用したとしても、リビングとの境界が全面壁になってしまって圧迫感が出てしまう事を懸念していました。
そういった意味で、私たちの防音室にはぜひサッシタイプをというイメージがありましたね。
D.S.P施工防音室のご見学
実はD.S.Pさんに防音工事をお願いすることを決めてから見学に行ったんです。
と言いますのも、打合せを重ねるなかでD.S.Pさんは信頼できる施工会社だという事を実感していましたし、防音性能については間違いないと確信していたからです。
結果として、優れた防音性能を体感できたことはもちろんですが、防音室内の壁紙や天井吸音板の雰囲気を見れた事が、自分たちの計画を進めていくうえでとても参考になりました。
防音室施工を当社にお任せいただいた理由
レスポンスの速さ
仕事の関係で夜遅くに帰ってくるので、計画段階での家族間での話し合いも遅い時間になってしまいます。
ここが分からないからちょっと聞いてみようか?
スタッフの方に質問や相談のメールをすると、深夜でもすぐに返信があって驚きました。
レスポンスの速さは日中でも一緒で、時間が限られている中でスムーズにプランを練っていく事ができました。
また、こちらの要望を可能な限り取り入れて計画してくださいました。
例えば、私たちの場合ピアノの搬入日が決まっていたので、防音工事はそれまでに終わっていたいという事情がありました。
そういった点も十分に考慮して工期を調整していただき、実際に工事が終わった翌日がピアノ搬入日でしたから。
自分たちの防音室に自信を持っている
D.S.Pさんは防音室を造った後も、ご見学等で顧客との繋がりが続いていらっしゃいますよね。
それは簡単な事ではないと思うんです。
我が家の防音室にもD.S.Pさんを通じてご見学に来られる方がいらっしゃいますが、自分たちの防音室に自信が無ければ出来ない事ですよね。
防音性能に対する信頼度の高さ
防音性能に対する信頼度の高さも決め手のひとつになりました。
工事中で気になった点
マンション住まいでピアノの音を出す場合、やはり階下への影響というのが一番気になります。
私たちのそういった懸念についても、工事前にスタッフの方がしっかりとマンション近隣にご挨拶と説明に周ってくださったので、安心して工事に臨むことができました。
工事中の養生もしっかりしていただいたので、家族が普段どおりに生活をしながら防音リフォームをする事ができました。
日中は仕事で不在にしている事がほとんどでしたが、職人さんだけが作業されているわけではなく、毎日必ずD.S.Pのスタッフさんが常駐してくださっていたのも安心できるポイントでした。
購入したグランドピアノの設置日が決まっていたので、工期だけは気になっていました。
実際は工程通りの日にちで終わったどころか、工事とは関係のない網戸の張替えをサービスでしてくださっていたり、防音室内の収納上部の空きスペースに棚を新設していただいたりしました。
工事が始まってからの相談にも快く対応してくださって、すごく感謝しています。
新設防音室お引渡し後のエピソード
引渡し翌日、グランドピアノが搬入されてきた日の事は今でも忘れません。
息子はたまたまレッスンで不在でした。
“最初に鍵盤に触れるのは息子”と決めていたんです。
だから家族は誰もピアノを弾かずに息子を待っていました。
レッスンから帰ってきて楽器を目の当たりにした息子は感動のあまり立ち尽くしてしまいました。
そして息子がおもむろに弾き始めた最初の曲、それは「ハッピーバースデートゥーユー」でした。
その日は私の誕生日だったのですが、家族みんなが内緒で準備していてくれたのです。
練習曲でも弾くんだろうなと想像していたので、これには私も感極まってしまいました。
近隣の反応
反応と言うより、「何もない」です(笑)
工事前にマンション近隣へのご挨拶を丁寧にしていただいたおかげで、むしろ以前よりフレンドリーになって嬉しい限りです
実は引渡しが終わってから、真上に住んでいる友人宅にお邪魔させてもらい検証してみたんですよ。
テレビ等の生活音をすべて消してもらった静かな状況で、我が家の防音室ではペダル全開でピアノを大音量でガンガン弾いてみると、、、全然聞こえないんです。
試しに床に寝そべって耳を着けてみたんですが、それでも全く聞こえません。
この体験のおかげでとても安心できたのを覚えています。
ピアノを練習する環境や時間帯の変化
私自身は楽器をやっていませんので、電子ピアノもグランドピアノも全く同じものだと思っていました。ヘッドフォンで聴ける分だけ電子ピアノのほうがモノが良いとすら思っていたくらいですから。
ところが、弾いている本人にしてみれば全然別の楽器だと言うんです。
鍵盤をたたいた時の”音の強弱の幅”が格段に違うみたいなんですね。
音の響きに関しても、今までヘッドフォンを通して耳だけで感じていましたが、グランドピアノ本体を通して防音室内を響く音をカラダ全体で感じられるようなった事で、微妙な音の変化をキャッチ出来て、”良い音を聞き分ける”という意味で耳もかなり良くなった気がします。
練習の時間帯も、工事以前は19時位までにしていましたが、防音室が出来てからは23時位まで弾いている時もありますね。
音響の面について
当初は音響調整パネルを設置していませんでした。
もともとオプション扱いで見積りしていただいていて、必要があれば後から設置できるようにパネル吊り下げ用のピクチャーレールだけ施工してもらっていました。
グランドピアノ設置後、少し音の反響が多かったので、試しにパネルをレンタルさせていただいたら、とても弾きやすい音響になったので、あとから3枚注文しました。
パネルがあるだけで全然違うんですね!
今は完璧な環境で練習しています。
防音室のある暮らしによる生活スタイルの変化
防音室を造るまでは「グランドピアノが自宅にある」という事が想像出来ませんでした。
たまに今でも「あれ?なんで家にグランドピアノがあるんだろう」って思います(笑)
以前はグランドピアノを弾きたいときは、外部の音楽スタジオに出かけて弾かせていたんですが、例えば2時間レンタルしてもあっという間なんですよね。
そういった時間の制限によるストレスが親も子供も無くなった事が大きな変化でしょうか。
子供にとっても夜にピアノ練習ができるので、昼間はお友達と遊べる時間にも使えます。
防音室がある事で、逆に「ピアノだけの人生にならない」というのも良かった点だと思っています。
サッシ越しに子供が練習している姿を見られるのも安心ですし、練習中でもリビング側の家族が気を遣わず自由に生活していられるのでとても助かっています。
今ではこの環境にすっかり慣れきってしまっていますが、改めてこの当たり前ではない環境に感謝したいです。
防音室検討者へのアドバイス
防音室ができる前、電子ピアノをヘッドフォンで練習させている時でさえ、打鍵音やペダル音が周囲にご迷惑になっていないか、いつもヒヤヒヤしていました。
「好きなときに気兼ねなく音を出せる」
防音室のメリットはこれに尽きるのではないでしょうか。
防音室は決して安価なモノではないですし、出来あがってから他と較べる事も出来ません。
計画をされる際には、自分たちの話をしっかり聞いてもらえて、ちゃんとした返事を返してもらえて、ひとつひとつ納得できる業者を選ばれるのが、良い結果に繋がると思います。
また、D.S.Pさんは実際に施工された防音室を見学できるのが特徴だと思いますが、自分たちが見学される立場になって助かっているのは、施工後でも音響の事などちょっとした相談がし易い点です。
「造って終わりではない」
というのはとても安心できますね。
私たちはグランドピアノ購入をきっかけに防音室を計画しました。
一生のうちに「グランドピアノを買うか買わないか」や「防音室を造るか造らないか」を悩むなんてそんなにありません。
これらがある事で拡がる可能性というのもあると思うんです。
ピアノ(音楽)を通して友人や周りの人たちを歓ばせてあげられる人間になってくれたら、こんなに嬉しい事はありません。
T様、本日はありがとうございました。
ご家族を大切に想われる気持ちや日ごろ防音室を活用いただいている様子が伝わってまいりました。今後とも末長くお付き合いくださいね。