レコーディングスタジオやリハーサルスタジオ
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室内で出す音を外部に聞こえにくくすることは勿論ですが、外からの音を遮断し、
室内音源の妨げにならないようにすることが大切です。

レコーディングスタジオやリハーサルスタジオ
設計の重要ポイント・・・

  • 近隣、外部への音漏れ、近接部に振動が伝わらないこと
  • 外部からの騒音が聞こえずレコーディングやリハーサルに最適であること
  • 演奏家のためのプライベートスタジオ防音工事

通常の防音室では室内で出す音を外部に聞こえにくくすることが大きな目的ですが、レコーディングスタジオ・リハーサルスタジオでは外からの音を遮断し、室内音源の妨げにならないようにすることもポイントとなります。

また、マイクで音をひろうことから、室内反響や残響、設備機械音にまで配慮したうえで、吸音効果の高い壁面や並行面の少ない室内形状のプランニングが必要です。

防音室も一般住宅と同じように、建築基準法に基づいて設計しなくてはなりません。

換気設備が必要となりますし、快適な空間を保つためには、空調設備も必要になってきまレコーディングスタジオやリハーサルスタジオにおいて室内で出す音を外部に聞こえにくくすることは勿論ですが、外からの音を遮断し、室内音源の妨げにならないようにすることが大切です。

これらの設備からは100%音のエネルギーが発生し、また、空気の流れにも音が伴います

レコーディングスタジオ・リハーサルスタジオにおける防音工事には、これらのエネルギー(室内騒音)をいかに減衰させるかが重要となります。
費用に関しましては、現地調査やお打合せの上でのご提案となりますので、お気軽にお問い合わせください。

< スタジオ イメージCG >

防音工事と施工概要

●ボックスインボックス構法

二重サッシという言葉はよく耳にしますが、同じ原理の応用で、箱の中に箱を造ります。

二重サッシはガラスとガラスの間に隙間がありますが、同じように、防音室の壁と壁の間に、隙間(空気層)を設けます。
この構法はコンサートホール・劇場などの公共建築でも採用されているもので、当社では、この構法を標準の仕様として施工しています。

●防振

壁・天井・床に対して遮音・防振構造( 浮遮音層) が必ず必要となります。
音は足から床を伝わり、また、壁や天井・床に入射した音が物体内に伝わり隣室に放射するためです。

下図のように、浮いている空間( 浮遮音層)を造ることにより、音は勿論、振動も減衰させる防振構造として内側の遮音部分と既存の遮音部分により、総合的な遮音性能を出す構造とします。

遮音性能について

音が伝わることを「音の伝搬」と言い、壁があれば音は小さくなり、これを「遮音」と言います。
この音の小さくなる値は「D値」として示されます。

例えばピアノを100dB で演奏し、隣の部屋で50dB の大きさで聞こえるケースでは、遮音性能は100dB から50dB を引いた数値、すなわち“D-50”と示します。

ピアノ室ならD-50~D-55 程度、ドラム室など低音や振動まで考慮する部屋の場合にはD-65~D-70 を目標値として楽器や使用環境を考慮し、防音室の設計を行います。

隣室や隣戸の条件によって必要な遮音性能は変わりますが、特にマンションなどの集合住宅においては、近年わずかな音でも苦情になることが多々あります。そのための防音対策をしっかりとしましょう。

室内騒音について

室内騒音は、外部の事前調査を踏まえ、レコーディングスタジオであればNC-15~20 を目標にする必要があります。
NC値とは、室の静けさを表す指標です。

例えば、スタジオ収録時に、スタジオ内やコントロールルーム、外部から騒音が入ると、収録音源としては使えません。
この騒音の大きさを数値で表したものを「NC 値」と呼んでいます。

スタジオ等に関しては、外部騒音に対する遮音対策が強固になされているため、空調設備騒音等の室内で発生する騒音によってNC 値が決定されることがほとんどです。

<室用途による室内騒音の許容値NC値>

用途室内の状態NC値
レコーディングスタジオ最も静かで、小さな声でも会話ができるNC-15以下
テレビスタジオ非常に静かで会話にも電話にも支障なしNC-20〜30
小会議室静かで、4〜5mのテーブルで会議ができるNC-30〜35
多目的イベントスペース2〜4m離れて普通の会話ができるNC-35〜40

スタジオ防音施工例

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