D.S.P完全オリジナルの防音工事と組み立て式防音室の違い【ピアノ、ドラムetc…】

「自宅に防音室を設置したいけれど、どれが自分に合っているのかわからない…」と悩んでいませんか?
防音マットや吸音材など、手軽な対策を試しても「思ったより効果がなかった」という声もよく聞きます。
そんなときに検討したいのが、本格的な「防音室の設置」です。

今回は、D.S.Pが手がける完全オリジナルの防音工事と、他社の組み立て式防音室の違いについてご紹介します。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、ご自宅の状況や演奏スタイルに合わせて、最適な防音対策を選ぶヒントになれば幸いです。

それでは、具体的な違いを見ていきましょう。

人が騒音と感じる音について

まずは、音の大きさを示す「デシベル(dB)」について確認しておきましょう。

デシベル(dB)とは……

デシベル(dB)は音の強さを表す単位で、音圧レベルを対数スケールで示しています。例えば、60dBの音が2倍になっても「120dB」にはならず、少しずつ増えるイメージです。
空気は質量を持ち、物体が振動することで音波を発生させます。
この振動が空気中を伝播し、私たちの耳に届くことで音として認識されます。
そのため、音の大きさや違いを数値で比較する際にはデシベル(dB)が使われます。

では、日常生活の中で遭遇する音や、楽器の音量を一覧で見てみましょう。

騒音レベル一覧表 ※日常音と比較したデシベル数

うるささ デシベル数(dB) 音の種類・楽器
聴力機能に
影響する
120dB 近くで聞くジェット機のエンジン・落雷の音、ドラム
110dB 自動車のクラクション
かなりうるさい 100dB ライブハウス、コンクリート工事、ピアノ、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ハープ、ファゴット、フルート、トランペット、サックス
90dB パチンコ屋店内、滝の音、クラリネット、バイオリン、アコースティックギター、エレキギター(アンプ)
うるさい 80dB 救急車のサイレン、地下鉄の電車の中
70dB エレキギター(生音)、蝉の鳴き声、電車・新幹線の車内
60dB 洗濯機をかける音、テレビ
ふつう 50dB エアコンの室外機、人が会話する声
40dB 図書館の中、ささやき声
30dB 服の衣擦れの音、鉛筆を使って文字を書く音
しずか 20dB 寝息、深夜の郊外
とてもしずか 10dB ほぼ無音、雪が降る音

※表は目安になります。

一般的に、人は60dBを超えると「うるさい」と感じるといわれています。
洗濯機やテレビの音を思い出すと、「少しうるさいな」と感じる方も多いはずです。

D.S.Pプレミアム仕様防音室と組み立て式防音室の比較

防音室を設置した場合、これらの音はどのくらい防ぐことができるのでしょうか?
D.S.Pで最も人気の「プレミアム仕様防音室」と、他社の「組み立て式防音室」とでは、遮音性能や設置方法等に大きな差があります。
それぞれの違いを比較して、どのタイプが自分に合っているのかを検討してみましょう。

防音室の外で聞こえる音の大きさのもとめかた

防音室の中で発生する音の大きさ(dB) ー 遮音性能(D値)
= 防音室の外で聞こえる音の大きさ(dB)

※「D値」は、防音室の遮音性能を表す指標です。数値が大きいほど、外の音をしっかり遮る効果が高いことを示します。

D.S.Pプレミアム仕様防音室と組み立て式防音室の比較

D.S.Pプレミアム
仕様防音工事
組立式防音室
A社
組立式防音室
B社
木造・鉄骨造 RC造・SRC造
遮音性能 室内 D-55 D-55 D-35 D-40
屋外・隣戸 D-60 D-65 不明 不明
ピアノ(100dB)
演奏時の
外部への音漏れ
室内 45dB 45dB 65dB 60dB
屋外・隣戸 40dB 35dB 不明 不明
バイオリン(90dB)
演奏時の
外部への音漏れ
室内 35dB 35dB 55dB 50dB
屋外・隣戸 30dB 25dB 不明 不明
広さ 仕上り内寸:3.1帖 3帖 3.1帖
工事期間 4週間程度 1日 1日
費用 部屋の構造等により変動 約160万円~ 約210万円~
  • A社及びB社の組み立て式防音室は屋外・隣戸で測った時の騒音レベルについては不明のため、各メーカーにご確認ください。
  • RC造・SRC造はコンクリートのスラブ厚200mmを想定としております。
  • D.S.Pではピアノのサイズやメーカーによる音圧の違い、弦楽器・管楽器などの特性、使用用途に応じて、最適な防音室をご提案しています。

ピアノを弾いた場合の聞こえ方

D.S.Pプレミアム仕様防音室木造・鉄骨造で施工した場合、遮音性能は室内D-55、屋外・隣戸D-60となります。そのため、ピアノ演奏(約100dB)の際の聞こえ方は、隣の部屋などの室内だと約45dB、上下階や外部だと約40dBとなります。
夜間の演奏でも音漏れの心配が少ないレベルといえるでしょう。

防音室でピアノを弾いた場合の聞こえ方

室内で聞こえるピアノの音の大きさ(木造・鉄骨造)

100dB(ピアノの音)− D-55(D.S.Pプレミアム仕様防音室の遮音性能)
= 45dB(室内で聞こえるピアノの音の大きさ)

屋外・隣戸で聞こえるピアノの音の大きさ(木造・鉄骨造)

100dB(ピアノの音)− D-60(D.S.Pプレミアム仕様防音室の遮音性能)
= 40dB(屋外・隣戸で聞こえるピアノの音の大きさ)

また、RC造・SRC造で施工した場合の遮音性能は、室内D-55、屋外・隣戸D-65となります。この場合、ピアノ演奏(約100dB)の音の聞こえ方は、室内で約45dB、上下階や外部では約35dBとなります。
こちらも同様に、夜間の演奏でも音漏れの心配が少ないレベルといえるでしょう。

室内で聞こえるピアノの音の大きさ(RC造・SRC造)

100dB(ピアノの音)− D-55(D.S.Pプレミアム仕様防音室の遮音性能)
= 45dB(室内で聞こえるピアノの音の大きさ)

屋外・隣戸で聞こえるピアノの音の大きさ(RC造・SRC造)

100dB(ピアノの音)− D-65(D.S.Pプレミアム仕様防音室の遮音性能)
= 35dB(屋外・隣戸で聞こえるピアノの音の大きさ)

A社の遮音性能D-35のタイプだと聞こえるピアノの音は65dB、B社の遮音性能D-40のタイプだと聞こえるピアノの音は60dBになります。洗濯機をかける音やテレビの音と同じ騒音レベルになります。元の100dBと比べると軽減されていますが、夜間の演奏には注意が必要かもしれません。
※屋外・隣戸で聞こえるピアノ音の大きさは不明。

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バイオリンを弾いた場合の聞こえ方

D.S.Pプレミアム仕様防音室木造・鉄骨造で施工した場合、遮音性能は室内D-55、屋外・隣戸D-60となります。そのため、バイオリン演奏(約90dB)の際の聞こえ方は、隣の部屋などの室内だと約35dB、上下階や外部だと約30dBとなります。夜間でも安心して演奏できます。

防音室でバイオリンを弾いた場合の聞こえ方

室内で聞こえるバイオリンの音の大きさ(木造・鉄骨造)

90dB(バイオリンの音)− D-55(防音室の遮音性能)
= 35dB(室内で聞こえるバイオリンの音の大きさ)

屋外・隣戸で聞こえるバイオリンの音の大きさ(木造・鉄骨造)

90dB(バイオリンの音)− D-60(防音室の遮音性能)
= 30dB(屋外・隣戸で聞こえるバイオリンの音の大きさ)

また、RC造・SRC造で施工した場合の遮音性能は、室内D-55、屋外・隣戸D-65となります。この場合、バイオリン演奏(約90dB)の音の聞こえ方は、室内で約35dB、上下階や外部では約25dBとなります。
こちらも同様に、夜間でも安心して演奏できるレベルといえるでしょう。

室内で聞こえるバイオリンの音の大きさ(RC造・SRC造)

90dB(バイオリンの音)− D-55(防音室の遮音性能)
= 35dB(室内で聞こえるバイオリンの音の大きさ)

屋外・隣戸で聞こえるバイオリンの音の大きさ(RC造・SRC造)

90dB(バイオリンの音)− D-65(防音室の遮音性能)
= 25dB(屋外・隣戸で聞こえるバイオリンの音の大きさ)

A社の遮音性能D-35タイプでは聞こえるバイオリンの音は55dB、B社の遮音性能D-40タイプでは聞こえるバイオリンの音は50dBまで抑えることができます。防音室内にいても、外での会話がうっすら聞こえる程度の遮音性能です。静かな作業環境を求める方には物足りなさを感じる場面もあるかもしれませんが、ある程度の音が気にならない場合には、こうしたタイプも選択肢の一つとして検討できるでしょう。

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D.S.Pプロフェッショナル仕様防音室と組み立て式防音室の比較

生ドラムは楽器の中でも特に音量が大きく、防音対策の難易度も高いため、より厳重な防音対策が求められます。
D.S.Pが提供する最も高い遮音性能を持つ「プロフェッショナル仕様防音室」と、他社の高性能タイプの「組み立て式防音室」を比較して、それぞれの特徴や違いを把握したうえで、自分に最適な防音室を選びましょう。

D.S.Pプロフェッショナル仕様防音室と組み立て式防音室の比較

D.S.Pプロフェッショナル仕様
防音工事
組立式防音室
A社
高性能タイプ
組立式防音室
B社
高性能タイプ
木造・鉄骨造 RC造・SRC造
遮音性能 室内 D-60 D-60 D-40 D-50
屋外・隣戸 D-65~ D-65~ 不明 不明
ドラム(約120dB)演奏時の外部への音漏れ 室内 60dB 60dB 80dB 70dB
屋外・隣戸 ~55dB ~55dB 不明 不明
広さ 仕上り内寸:4.2帖 4.3帖 4.0帖
工事期間 5~6週間程度 1日 1日
費用 部屋の構造等により変動 約300万円~ 約340万円~
  • A社及びB社の組み立て式防音室は屋外・隣戸で測った時の騒音レベルについては不明のため、各メーカーにご確認ください。
  • RC造・SRC造はコンクリートのスラブ厚200mmを想定としております。
  • D.S.Pではドラムセットの構成(ツーバスなど)、使用用途に応じて、最適な防音室をご提案しています。

ドラムを叩いた場合の聞こえ方

D.S.Pプロフェッショナル仕様防音室を施工した場合、遮音性能は室内D-60、屋外・隣戸D-65~となります。そのため、ドラム演奏(約120dB)の際の聞こえ方は、隣の部屋などの室内だと約60dB、屋外・隣戸だと~55dB程度となります。隣の部屋であれば「何かやっているな」というのは伝わりますが、建物の外や同じ建物の中でも別の階であれば「かすかに音が漏れているな」程度に音が遮音されます。

防音室でドラムを叩いた場合の聞こえ方

上記はあくまで設計ベースでの数値ですが、実際に施工させていただいたお客様からは、「家の外ではドラムの音がほとんど聞こえない。演奏していることすらわからない」と驚かれることも少なくありません。丁寧な施工による高い遮音効果を実感いただいています。

室内で聞こえるドラムの音の大きさ

120dB(ドラムの音)− D-60(D.S.Pプロフェッショナル仕様防音室の遮音性能)
= 60dB(室内で聞こえるドラムの音の大きさ)

屋外・隣戸で聞こえるドラムの音の大きさ

120dB(ドラムの音)− D-65(D.S.Pプロフェッショナル仕様防音室の遮音性能)
= 55dB(屋外・隣戸で聞こえるドラムの音の大きさ)

一方、A社の遮音性能D-40タイプ(高性能タイプ)では聞こえるドラムの音は約80dB、B社の遮音性能D-50(高性能タイプ)では聞こえるドラムの音は約70dBになります。集合住宅や住宅密集地では、近隣トラブルの原因になる可能性があります。

本気で楽器演奏に取り組みたい方や、近隣への音漏れを確実に抑えたい方に選ばれているのが、D.S.Pの防音工事です。

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こんな方にD.S.Pの防音室はおすすめ

D.S.Pの防音室は、遮音性能の高さで多くのお客様から信頼をいただいています。
では、どのようなニーズを持つ方に特におすすめなのでしょうか?

  • 夜間でも思い切り楽器を演奏したい方
  • 近隣への音漏れを最大限防ぎたい方
  • 将来の売却や住み替えも見据えて、確実な防音対策をしたい方

防音性能に妥協せず、長く快適な音楽ライフを送りたい方は、ぜひD.S.Pの防音工事をご検討ください。

D.S.Pの防音室はなぜ音を防ぐことができるのか?

ボックスインボックス構法

D.S.Pの防音室は「ボックスインボックス構法」 と呼ばれる高度な施工技術によって、高い遮音性・防振性を実現しています。
これは、既存の部屋の中に、もうひとつ「独立した小さな部屋」を浮かせて作るイメージです。壁と壁の間に空気の層を設けることで、音が外へ伝わるのを大幅に抑えられます。

防音室でドラムを叩いた場合の聞こえ方

さらに、D.S.Pでは施工管理者が現地に常駐し、施工者と密に連携を取りながら工事を進めるため、完成度の高い仕上がりが可能です。

お気軽にご相談ください。

防音性能を重視される方には、D.S.Pのボックスインボックス構法の防音室が安心です。
ご自身の演奏スタイルや暮らし方にぴったり合った防音環境を、ぜひ一緒に見つけていきましょう。

お客様のご協力により、D.S.Pで施工した防音室の見学も可能です。
下記のお問い合わせフォームまたはお電話(0120-78-1416)でお気軽にご相談ください。

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