マンションでもエレキギターが弾けるエレキギター防音室|エレキギターに適した防音室ってどんなもの?
こんにちは!
コロナウイルスの影響により、家にいる時間が多くなった日々。
自宅で自分だけの時間を思い切り過ごせたらいいですよね。
そんな中気になるのはやはり、隣戸への騒音!
マンションなどの集合住宅に造った防音室で、エレキギターをアンプに繋いで大音量で弾くことはできるのでしょうか?
結論から言うと・・・『弾くことができる!』
エレキギター演奏可能な防音室を造る際、どのようなポイントがあるのでしょうか?一緒にみていきましょう。
マンションでもアンプに繋いでエレキギターを演奏することができるお部屋を計画してみてはいかがですか?
好きな時間に、周りへの音漏れを気にせず弾けると嬉しいですよね。
・マンションだからと、エレキギターをアンプに繋いで演奏することを諦めている方。
・騒音を気にして、ヘッドホンで練習をしている方。
スタジオと遜色ない防音室は、条件を満たせばマンションでも施工可能です。
音漏れの心配を考えずギター演奏をしたい場合は、遮音性能と防振性能も優れた防音工事が効果的です。
エレキギターをアンプに繋いで演奏した時の音量は、120dbほどの大音量となり、ジェット機の騒音と同じくらいとも言われています。
また、アンプの振動対策も必要です。
エレキギターは、使用するギターやギターアンプ・エフェクター・スピーカーの出力によって音量差が異なるため、使用する種類や使用環境に合わせて対策をとりましょう。
防音のプロが解説!エレキギターの防音室を造る時に注意したいことやポイント
現在集合住宅の構造は、RC造、鉄骨造が一般的です。
まず大きなポイントとして、構造上施工が可能かどうか判断しなくてはいけません。
防音室にかかる重さなどの問題を考慮し、設計する必要があります。木造2階等にあるお部屋では、荷重の問題から性能のいい防音室は施工できません。
次に注意したいポイントは、お部屋の広さです。
防音室として一室丸ごとリフォームをする場合、現状より一回り小さい仕上がりとなります。
エレキギター演奏のための防音室であれば、最低でも仕上りの広さは1.5~2畳ほど必要となります。
構造とお部屋の広さを加味して、希望の部屋に防音室を施工することが可能なのか検討しなくてはなりません。
エレキギター防音室 ご参考はこちら↓
そもそもエレキギター防音室ってどのように造るの?
様々ありますが、今回はボックスインボックス構法という構法に関してです。
防音室のタイプや造り方は様々ありますが、今回はボックスインボックス構法という構法に関してです。
基本的に、防音室では壁・天井・床に対して遮音・防振構造(浮遮音層)が必要となります。
音は足から床を伝わり、また、壁や天井・床に入射した音が建物本体に伝わり隣室に放射するためです。
浮いている空間(浮遮音層)を造ることにより、エレキギターの音はもちろん、振動も減衰させる防振構造となります。
防音室内側の遮音部分と既存の遮音部分により、総合的な遮音性能を出す構造とします。要するに、お部屋(箱)の中に
もう一つお部屋(箱)を浮き構造で造る構法です。
これをボックスインボックス構法といいます。
<RC造の建物の場合>
防ぐだけじゃない “音が違う”エレキギター 防音室はこう造る
遮音・防振はできても、ギターが持つ音を発揮できる室内音響設計までに気を配っている防音室は多くありません。
「音響対策」は、楽器演奏室やオーディオルームには欠かせません。音響対策がされているお部屋とそうでないお部屋では、同じ音でも全く違う音に聞こえてしまうんです。
音響を調整するには、遮音と吸音の両方を組み合わせることで、調整することができます。
そこで効果的なのが、『音響調整パネル』。
高音域だけでなく、板振動により、中低音域まで吸音するものもあるため、用途や好みに合わせた音響調整が叶います。
音響調整パネルのご参考はこちら↓
エレキギター防音室での音響対策で、見えないポイントとして忘れてはいけないのは「電圧」。
電圧が変わるとアンプのパワーも変わり、響きも変わるため、使用するアンプが海外製のアンプであれば、電圧を調べ、それに対する対策をとらなくてはなりません。
具体的には、ブレーカーから専用回路を新規で施工し、降圧するといった方法があります。
せっかく性能のいい防音室を造ったのなら、好みの音場・よりクリアな音が鳴るお部屋でギター演奏を楽しみたいですよね。
楽器の特性に合わせた部屋の響きを、電圧の問題と同時に、遮音・吸音の両方を考慮し、調整しましょう。
エレキギターは生音で弾くのはダメなの?
生音で弾くのはNG
生音で弾いていると、エレキで大切なミュートの感覚を忘れてしまい、ノイズだらけになってしまうのです。これは私が実体験しました。
生音で弾いていると、エレキで大切なミュートの感覚を忘れてしまい、ノイズだらけになってしまうのです。これは私が実体験しました。
実は私、自動車の運転免許取得のため、大学時代に2週間ほど合宿に行ったことがあります。
そのとき、ギターも一緒に持って行ったのですが、当然生音で練習することに。
合宿から帰ってアンプを通して音を出したら、雑音だらけの演奏になっていたのです。
生音はアンプを通した時に目立つノイズがわかりにくいので、いらない音をミュートできずに弾いてしまう癖がついてしまったのです。
特にエレキギター初心者の人はピッキングが強い傾向にありますし、生音で弾くことに慣れてしまうのはできるだけ避けた方が良いでしょう。
弱音器・ヘッドホンアンプとは?エレキギター騒音対策でつかえるのか?
弱音器という道具をご存知でしょうか?
弱音器のプラスティックのカバーをパカッと開くとスポンジが入っており、弦を挟むようにしてカチッと取り付け。
非常に楽ちんです。ただ、音量を抑えてくれるというよりはサスティーン(音の伸び)を無くしてくれるような効果です。
深夜にバチバチと演奏してしまったら消音効果は見込めないかも…。バラードを練習している時なんかはニュアンスが出ませんので、両手のフォーム練習程度に。
また、騒音対策としてヘッドホンアンプという道具もあります。
音声信号を増幅させるためのヘッドホン専用アンプのため、夜遅い時間帯での使用も可能な道具です。
持ち運びができて、時間を考えずに使用できるというメリットがある一方で、物によってはノイズが発生しやすくなってしまうというデメリットもあります。
こちらも個人練習用に、一台持っておくと便利かもしれませんね。
エレキギター防音室 まとめ
ということで、『マンションなどの集合住宅でも、エレキギターを弾くことができる』とおわかりいただけましたか?
防音・遮音対策がしっかりとされたお部屋でなら、隣戸への音漏れを気にせずに、より音楽を身近に楽しむことができますね。
防音工事は目に見えないところにお金がかかります。
エレキギター防音室を検討の際は、目的やイメージを丁寧にヒアリングした上で防音設計を提案してくれる、防音専門の会社を選ぶのが間違いありません。
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