絶対避けたい「騒音トラブル」。 マンションでもピアノを安心して演奏できる環境に!

異なる生活スタイルで暮らす様々な人が、一つの建物を共有して暮らしているのが「集合住宅」です。
規約において楽器演奏に関する定義が定められている建物もありますが、範囲内の時間に演奏していたのに、別の入居者からクレームがきてしまったなんていう話はよく聞くもの。 集合住宅で近隣の方に迷惑をかけずにピアノを演奏するため には、どうすればいいのでしょうか?

マンション総合調査結果から見る、近隣トラブルの傾向

都会のマンション

国土交通省では、5年に一度「マンション総合調査」を行っており、全国規模のマンション管理に関する総合的な調査結果をだれでも確認することができます。「管理組合」と「分譲マンション所有者(区分所有者)」を対象としたものです。
平成30年度の結果より、マンションにおけるトラブル発生状況は「居住者間の行為・マナーをめぐるもの」が55.9%で第一位でした。その中で具体的なトラブルのランキングは以下です。

1位 生活音・騒音(38.0%)
2位 違法駐車・違法駐輪(28.1%)
3位 ペット飼育(18.1%)

次に平成25年度に行われた同じ調査でのランキングを見ると、

1位 違法駐車・違法駐輪(40.1%)
2位 生活音・騒音(34.3%)
3位 ペット飼育(22.7%)

となっています。5年間で音のトラブルは増加傾向ということですね。なぜなのでしょうか?

集合住宅では、生活スタイルや家族構成、価値観の違う様々な人が同じ建物で暮らしています。近年造られたマンションには、防音性能が優れていることを謳ったものも多く見られるようになりましたが、同じ建物で生活をしている以上、「防ぐことが難しい音がある」のが現実です。
平成30年度の調査結果において、トラブルのあったマンションを建設年別で見ると、平成27年以降に建てられた新しいマンションが50%と一番多く、さらに階数別では、20階建て以上の高層マンションでの比率が68%となっています。
新しく建てられたマンションだから騒音の問題は少ないだろうという考えが、お互いの音に対して不快な感覚を持つことに繋がるのかもしれません。
加えて、時代の移り変わりによる人間関係の希薄化、地域コミュニティーの減少という社会状況が、騒音トラブルの増加を後押ししていると言えるでしょう。

ピアノの音が騒音になってしまうのはなぜ?

騒音に悩む女性

環境省によって「騒音の環境基準」が定められています。その基準値によると、住宅地の騒音基準は昼間で55dB以下、夜間で45dB以下となっていますが、なにを騒音と感じるかは人それぞれ違います。なぜなら人間の感覚には個人差があり、また人間の感情にも影響するものだからです。
近隣の音に敏感になりやすい現代において、マンションでピアノ演奏を考えている場合は、特に気を付けなくてはなりません。

ピアノの音量は、一般的な大人で約90~100dB。子どもでも約70dB~、プロのピアニストの方で110dBほどの音が出ると言われています。100dBとは、電車が通る時のガード下にいる時ほどの騒々しさです。
掃除機の音は50dB前後なので、ピアノは思っている以上に大きな音が出ることに加えて、どんなに上手に演奏したとしても、全ての人がピアノの音色を心地よく思うわけではないということを当たり前ですが忘れてはいけません。
また、ピアノは楽器から発せられる音だけに対策をすれば良いというわけではありません。
鍵盤を叩くときの振動や、ペダルを踏むときの振動が騒音の原因となるからです。
平日の日中だけの演奏だとしても、近隣には自宅で仕事中の方や、療養中の方がいるかもしれません。マンションにおいてピアノ演奏を考えている場合は、騒音トラブルを防ぐためにも、しっかりとした防音対策を行うことを心がけておきましょう。

ピアノの防音対策の基本!

D.S.Pコーポレーション施工ピアノ防音室

音の伝わり方や防ぎ方は、戸建てなのか、マンションなどの集合住宅なのか、また建物構造(RC 造・鉄骨造・木造)によっても変わってきますが、ピアノの防音対策は基本的に空気伝搬音固体伝搬音の両方に必要です。

空気伝搬音とは、ピアノから出た音。鳴らした音が空気を通して伝わります。
固体伝搬音とは、鍵盤を叩く振動や、ペダルを踏む時の振動が建材を通して伝わる音。ピアノは楽器本体が床に触れているため、固体伝搬音も発生します。

音は床を伝わり、また壁や天井、床に入射した音が物体内に伝わり外部へ放射されます。ピアノの防音対策は、壁だけではなく、天井や床も重要となるのです。

ピアノの防音対策|何ができるの?

D.S.Pコーポレーション施工ピアノ防音室

ピアノの防音対策の一つとして、消音ユニットの取付けがあります。ハンマーが弦を打つ直前で止めることで、生ピアノの音を消すことができるピアノの消音機能です。後付けも可能で、アップライトピアノ・グランドピアノのどちらにも取付けできるとされています。
ピアノ本体から鳴る音を消音することができるため、とても便利なものですが、気を付けなくてはならないのは固体伝搬音。消音ユニットでは、鍵盤を叩く振動や、ペダルを踏む時の振動を止めることはできません。

次に窓への対策として、二重サッシの取付けがあります。気密性・断熱性を高め、室内で発生する音を外に漏らしにくくするというメリットがありますが、こちらの対策でも防げるのは空気伝搬音のみ。
固体伝搬音は集合住宅での騒音クレームに繋がりやすいため、注意しなくてはなりません。振動への対策として、遮音シート・防振マット等が販売されているため、併せて活用してみてもいいですね。

これらは比較的手軽にできる対策ですが、生音でタッチの遠慮なく演奏したい方、「聞こえているかな…」と不安を抱きながら演奏したくない方、時間を気にせずに演奏したい方、クレームがきてしまった後の対策としては、不確実なものです。

いつでもストレスフリーに演奏を楽しみたい方に向けた対策として挙げられるのは、「防音室」です。
防音室にも、組み立て式で設置するタイプから、お部屋に防音工事を施し一室丸ごと防音室に施工する方法があります。

ユニット防音室とも言われる組み立て式防音室ですが、お部屋の中に組み立て式の四角い部屋を設けるタイプの防音室です。工期が短く済み、分解して移動することができます。加えて、賃貸住宅でも使用できるというメリットがあります。(事前に管理会社の了承を得ておくと安心です。)ただし大きさや形状・デザインが決まっているものが多く、自由度はあまりありません。組み立て式防音室の多くには性能保証がありませんので、謳われている遮音性能がとれない可能性も…。

エアコンの取付けも基本的には可能ですが、防音室設置後のエアコン後付けは、配管の取りまわしが難しい場合があり、また賃貸住宅での設置の際は取付けができないケースもあります。防音室内は構造上、音を逃がさないよう気密性が高い空間になっているため、厚さや湿気の調整が厳しくなり、注意が必要です。


比べて一室丸ごと防音工事では、用途や目的、予算に合わせて施工内容を決めていくことができます。
既存のお部屋を解体してリフォームすることができるので、レイアウトや内装のデザインに自由度があります。デッドスペースを極力なくし、収納棚や楽譜棚などを造作することもできますね。
遮音性能の面では、書斎程度から生ドラムが叩けるレベルの性能(※生ドラムが叩けるレベルの防音室は、集合住宅では荷重等の問題から基本的には施工できません)まで選択することができ、仕上り時の性能保証をしている防音専門会社が大半です。加えて、室内の音響を調整する音場計画を立てることができるため、用途に合った、長く過ごせる居心地の良い空間を作ることができます。
ただし、原状回復義務が定められている日本の賃貸住宅においては、一室丸ごと防音工事をすることはコスト等の問題から難しいのが現実です。防音工事にかかる費用も、既存の状態や求める性能・用途によって変わってくるため、組み立て式防音室よりも高額になる可能性があります。

上記を踏まえ、望む遮音性能や暮らし方、予算に合わせた必要な防音対策をとりましょう。

一室丸ごとピアノ防音室に!

D.S.Pコーポレーション施工ピアノ防音室

では、時間を気にせずストレスフリーに音楽を楽しむことができる『一室丸ごと防音工事を施して造るピアノ防音室』とは一体どのようなものでしょうか?

防音室の造り方

防音室では、壁・天井・床に対して遮音・防振構造(浮遮音層)が基本的に必要となります。浮いている空間(浮遮音層)を造ることにより、ピアノから鳴る音(空気伝搬音)はもちろん、振動(固体伝搬音)も減衰させる防振構造となります。

防音室内側の遮音部分と既存の遮音部分により、総合的な遮音性能を出す構造とします。
要するに、「お部屋(箱)の中にもう一つお部屋(箱)」を浮き構造で造ります。これを「ボックスインボックス構法」といいます。

マンションにピアノ防音室|施工例をご紹介

ピアノを演奏する女性

実際にマンションにてピアノ防音室を造られた方の、施工事例をご紹介します。
計画するに至った経緯から防音室のある暮らしについて、ご近隣の反応などお話していただいていますので、ぜひご覧ください。

ピアノ防音室 施工例①
東京都練馬区 M様邸 ピアノ防音室マンションにピアノ防音室 施工例①

10年ほど前にD.S.Pで施工した防音室を、より広く生活する空間と音楽をする空間が溶け込むようリニューアルさせていただきました。サッシタイプ防音室で窓もあるため、閉塞感が無く、光が差し込む明るく穏やかな印象の防音室となっています。
「苦情は最初に施工した10年前から一切受けたことが無いです」と嬉しいお言葉を頂きました。

 
ピアノ防音室 施工例②
千葉県千葉市 S様邸 ピアノレッスン室マンションにピアノ防音室 施工例➁

元々同じ場所でピアノ教室をされていたS様。お子様が独立するタイミングで、この先の未来に向け、好きなことをやりながら快適に過ごせる環境を作ろうと、防音室のプランニングをスタートされました。サッシタイプの防音室にしたことで、ピアノ教室での「見える安心感」をご実感されたそうです。
音出し出来る時間の制限がなくなったため、レッスン時間に自由度が生まれ、生徒さん一人ひとりとより向きあうことが出来るようになったと、嬉しいお言葉を頂きました。

 
ピアノ防音室 施工例③
東京都新宿区Y様邸 ピアノ防音室マンションにピアノ防音室 施工例③

アップライトピアノとグランドピアノの設置を前提としてプランニング。
お部屋に入った瞬間に、幻想的で美しい壁紙に目を奪われます。壁紙だけではなく、それに合わせた巾木のカラーや照明など、施主様と綿密にお打合せをさせていただき、施主様の好きなもので彩られたお部屋が完成しました。 防音性能だけではなく、お部屋の響きもバッチリ!調律師さんからも褒めて頂けたようです。


マンションでピアノ演奏を考えている場合、しっかりとした防音対策が必要になるということをおわかりいただけましたでしょうか?騒音トラブルを避けるために、音への配慮はもちろんですが、日頃から近隣の方とコミュニケーションをとっておきたいですね。
D.S.Pコーポレーションでは、お客様一人ひとりのご要望に適った、オーダーメイドの防音室をご提案させていただきます。お気軽にお問合せ下さい。

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