防音室・防音工事と一口に言っても、用途や目的によって性能や仕様に差はありますが、しっかりとした防音工事を行うことで、様々なメリットがあります。
詳しく見ていきましょう!
防音室・防音工事|具体的なメリットは?
1.ご近所や家族に気兼ねなく、思いっきり楽器演奏ができる
弊社へもよくご相談いただく目的の一つは、「自宅で楽器演奏をしたい」というもの。
ピアノ・ドラム・ヴァイオリン・フルート・・・様々な楽器がありますが、どんなに素敵な音色で演奏したとしても、音が漏れていると、誰かの「騒音」になってしまうかもしれません。
また近年は、一人ひとりのおうち時間をどう過ごすかにスポットが当たっています。近隣への迷惑だけではなく、家庭内における「騒音」にも注意したいところですね。
2.自分のペースで時間を気にせず練習できる
忙しい日々の中で、レンタルスタジオに行くまとまった時間が取れず、しばらく楽器演奏から遠ざかっているという方も少なくないかと思います。
自宅に防音室があれば、子どもが寝た後の遅い時間帯や、早く起きてしまった朝、ちょっとしたすきま時間でも楽器に触れることができます。発表会やコンクール前でも、好きなだけ練習に打ち込むことができますね。
3.外部からの音の影響を受けにくく、集中しやすい環境になる
外部に音漏れしないことも大切ですが、防音室の中の静けさにも注目してください。
防音室は構造上、気密性が高く造られているので、通常のお部屋と比べて集中しやすい空間となっています。楽器演奏時だけではなく、お仕事やホームワークに集中したい時や、ゆっくりと読書をしたい時などにもおすすめです。
「もしかしたら近隣に音漏れをしていて、迷惑をかけているかも」
近年、様々な防音対策グッズが販売されています。自分でできる限りの対策をしても、音は目に見えないもので人の気持ちにも左右されるものなので、不安を抱きながら自宅で楽器演奏をしている方もいらっしゃるかと思います。
用途・目的に合った防音室を造ることで、そのような不安が解消されるため、ストレスフリーに音楽を楽しむことができるようになりますね。
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楽器に適した室内環境に!
ピアノやヴァイオリンなど、天然樹木の材料をメインとしている楽器は、湿度や温度の影響を微妙に受ける楽器ということをご存知でしょうか?
例えばピアノの故障の約70%は、湿気が原因だと言われます。湿気が極端に高い状態が長時間継続すると、ハンマーに湿気を帯びるためタッチ(打弦感触)、音色や響きに変化が起きやすくなります。
音がこもり、鍵盤の動きも鈍くなるのは湿気が原因かもしれません。弦などの使用部材にもサビが生じやすくなります。
特に精密加工された細かい木工部品や、フェルトクロスや皮などを使った部品は湿気に敏感です。
防音室や防音工事により、楽器に適した室内環境が得られることが期待できますので、防音工事専門業者に使用楽器を伝えた上で、防音室や防音工事の施工を検討してくださいね。
防音室があるお家の資産価値は?
稀にご相談いただきますが、防音室があるお家の資産価値は、一般住宅との差別化ができるため下がりにくいと言えるでしょう。特にマンションなら尚更です。
国土交通省では、5年に一度「マンション総合調査」を行っており、全国規模のマンション管理に関する総合的な調査結果を確認することができます。平成30年度の調査結果を見ると、マンションにおけるトラブル発生状況の第一位は、「居住者間の行為・マナーをめぐるもの」。その中での具体的なトラブルの第一位は、「生活音・騒音」でした。
時代の移り変わりによる人間関係の希薄化、地域コミュニティーの減少、都心部での人口集中という社会状況が、騒音トラブルの増加を後押ししていると言えるでしょう。一昔前と違い「多少音がするのはお互い様だよね」というような綺麗事は通用しないのが今の現実なのです。
当然、販売業者(不動産業者)さんも“楽器が演奏できる防音室付き”の物件として、安心・快適を売りにする事となります。
まとめ
しっかりとした防音室の施工、防音工事は、一般的な内装工事とは違い、目に見えないところにお金がかかります。
決して失敗することが許されない防音工事。防音工事専門業者に相談することが間違いありません。
ご相談や現地調査のご用命は、お気軽にしてくださいね。