- 楽器を個人の趣味で弾きたい方のための防音や防音対策
- 生徒さんをもって、音楽教室を開く方の防音室
- 演奏家のためのプライベートスタジオ防音工事
< 楽器練習室(防音ドアタイプ)イメージCG >
管楽器 防音室施工例
弦楽器 防音室施工例
(ドラム・エレキギター・ベース・ピアノ・ハープ・ボーカル)
ピアノ・バイオリン防音室
(リニューアル)
楽器ごとの音の大きさ
楽器の音の大きさは、楽器の種類や演奏する人によって異なりますがトランペットでは100dB、サックスで95dB 程度とも言われています。
ただしこれらは、あくまで平均周波数での数値。音域や楽曲によっても数値は変わってきます。低音と高音では同じ大きさ(音圧)でも聞こえ方が違います。
そもそも、周波数別に音が分かれて鳴っているわけではありませんが、周波数別の音を合成した音の大きさは「dB(デシベル)」で表示されます。
下のグラフでも分かるように、トランペットは高音の1kHz が105dB ほど、低音の250kHzは50dB です。サックスの場合、低音の125kHz が68dB に対して、高音は1kHz で98dB になります。
防音工事と施工概要
サックス・トランペット・フルート等の管楽器防音室やバイオリン・ビオラ等の弦楽器防音室は具体的にどのように造るのでしょうか?
●ボックスインボックス構法
二重サッシという言葉はよく耳にしますが、同じ原理の応用で、箱の中に箱を造ります。
二重サッシはガラスとガラスの間に隙間がありますが、同じように、防音室の壁と壁の間に、隙間(空気層)を設けます。
この構法はコンサートホール・劇場などの公共建築でも採用されているもので、当社では、この構法を標準の仕様として施工しています。
●防振
新しく造られる床・天井から振動が伝わらないように、床・天井には防振材(ゴムなど)を使います。
防音室で重要なことは、室内で出す音が隣接する部屋やご近隣の方に対して迷惑にならない様にすることです。
遮音性能について
音が伝わることを「音の伝搬」と言い、壁があれば音は小さくなり、これを「遮音」と言います。
この音の小さくなる値は「D値」として示されます。
例えばピアノを100dB で演奏し、隣の部屋で50dB の大きさで聞こえるケースでは、遮音性能は100dB から50dB を引いた数値、すなわち“D-50”と示します。
ピアノ室ならD-50~D-55 程度、ドラム室など低音や振動まで考慮する部屋の場合にはD-65~D-70 を目標値として楽器や使用環境を考慮し、防音室の設計を行います。
隣室や隣戸の条件によって必要な遮音性能は変わりますが、特にマンションなどの集合住宅においては、近年わずかな音でも苦情になることが多々あります。そのための防音対策をしっかりとしましょう。
遮音等級と住宅における生活実感との対応例
遮音等級 | 楽器音 | TV、会話などの一般発生音 |
---|---|---|
D-65 | 通常では聞こえない | 聞こえない |
D-60 | ほとんど聞こえない | 聞こえない |
D-55 | かすかに聞こえる | 通常では聞こえない |
D-50 | 小さく聞こえる | ほとんど聞こえない |
D-45 | かなり聞こえる | かすかに聞こえる |
D-40 | 曲がはっきり分かる | 小さく聞こえる |
D-35 | よく聞こえる | かなり聞こえる |
D-30 | 大変よく聞こえる | 話の内容がわかる |
D-25 | うるさい | はっきり内容がわかる |
D-20 | かなりうるさい | よく聞こえる |
D-15 | 大変うるさい | つつ抜け状態 |
備考 | 音源から1mで90dB前後を想定 | 音源から1mで75dB前後を想定 |
遮音・防振設計の必要性について
楽器練習室では、壁・天井・床の遮音・防振構造(浮遮音層)が必要となります。
なぜなら、振動が床に伝わり、また、壁や天井・床に入射した音が物体内に伝わって、隣室に放射するためです。
防音室の仕様一覧
鉄筋コンクリート(RC)、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)
プラン | 遮音性能(室内) | 遮音性能(室外) | 使用目的 | 価格 |
---|---|---|---|---|
ベーシック | D-40 | D-50 | 勉強、書斎部屋 | 250万〜 |
スタンダード | D-45 | D-55 | オーディオルーム | 300万〜 |
ハイクオリティ | D-50 | D-60 | ピアノ、バイオリン、木管楽器 | 350万〜 |
プレミアム | D-55 | D-65 | 電子ドラム、金菅楽器 | 400万〜 |
プロフェッショナル | D-60 | D-65~ | ドラム、スタジオ | 450万〜 |
❉躯体状況によっては変動がございます。
木造、鉄骨造
プラン | 遮音性能(室内) | 遮音性能(室外) | 使用目的 | 価格 |
---|---|---|---|---|
ベーシック(R) | D-40 | D-40 | 勉強、書斎部屋 | 300万円〜 |
スタンダード(R) | D-45 | D-45 | オーディオルーム | 350万円〜 |
ハイクオリティ(R) | D-50 | D-50 | ピアノ、バイオリン、木管楽器 | 400万円〜 |
プレミアム(R) | D-55 | D-55 | 電子ドラム、金菅楽器 | 450万円〜 |
プロフェッショナル(R) | D-60 | D-65~ | ドラム、スタジオ | 550万円〜 |
❉躯体状況によっては変動がございます。
◼️なお、以下の項目はお見積りには含まれておりませんのでご了承ください。
・解体工事
・床レベル調整工事
・窓及び建具
・照明器具
・エアコン
・防災工事(集合住宅の場合)
◼️上図の『使用目的』は22時までの防音室を想定してご近所への配慮した目安となり周辺環境や音源によって異なります。
◼️都内近郊にて、室内6畳程度の大きさに防音室を作った参考価格です。
◼️リフォーム工事の場合、構造上補強工事が必要となり、別途費用が掛かることがございます。
◼️遮音性能は開口部を除きます。
◼️各種設備(換気、空調、電気)・開口部仕様(窓、ドア、換気口)・仕上げの使用により価格は変動致します。
◼️プロフェッショナル仕様は、室内音響にこだわった仕様となりますのでご相談ください。
◼️防音工事をする建物の構造・階・規制などにより防音施工できない場合もあります。
◼️お客様のご要望を含めスタンスによっては弊社よりお断りする場合がございます。
◼️料金は目安ですのでご参考までにご覧下さい。
D.S.Pコーポレーションでは、マンション・一戸建てにおけるピアノ、ドラム等の楽器練習室から趣味のオーディオルーム・ホームシアター、商用・プロ仕様のリハーサルスタジオやレコーディングスタジオ・ライブハウス・ダンススタジオまで、防音や防音室、防音工事に特化した設計施工を行っております。
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